ビリビリ動画が決算発表をしました。
月間アクティブユーザー数は、2020年3Qの時点で1億9千万人。
中国の動画サイトとしては第4位ですが、上位3社との違いはその視聴者層。
Bilibiliでの日本アニメ再生数ランキングを見ればわかります。
(2020年11月時点)
1位 トニカクカワイイ
2位 アクダマドライブ
3位 100万の命の上に俺は立っている
4位 神様になった日
5位 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第3期
誰がどう見てもオタク向けアニメに特化しています。
他の動画サイトだと、
優酷(Youku)の上位は、ワンピースやポケモンなど。
愛奇芸(iQIYI アイチーイー)の上位は名探偵コナンやクレヨンしんちゃんなど。
これら一般向けの大手配信サイトは数億人の視聴者がいますけど、それとは明らかに違うオタク向け動画サイトだけでも1億9千万人の視聴者がいて、日本の総人口よりも多い。
さらに凄いのは、その企業価値。
Bilibiliの時価総額は現時点で1兆円を超えています。
上場企業なのでどの国からでも株を買えますが、日本人を含めた世界中のオタクが株を買い漁った結果、時価総額が1兆円を超えました。
ちなみにソニーもBilibiliの株に436億円出資して株主になっています。
他の日本の会社も当然、この巨大な中国のオタク市場に注目して、あの手この手で進出しています。
東映アニメーションは以前から上海に子会社を持っていましたけど、最近さらにもう1つ上海に子会社を設立しました。
1つは、日本のアニメを中国で普及させるための会社。
もう1つは、中国のアニメに出資するための会社。
逆にビリビリは42本以上の日本アニメの製作委員会に参加していて、これは日本で制作されたアニメの10%以上にあたります。
日本のオタク文化が大好きな中国の会社が日本のオタクコンテンツにお金を出して、日本の会社は中国のアニメにお金を出している。
オタク市場に国境線などない、ということですね。
(※スマホで記事下に挿入される広告はブログ運営会社の広告です。当ブログとは無関係です)
----------------------------------------------------------------------